このたび、NPO在宅ケアを支える診療所・市民ネットワーク 第21回全国の集いを北海道にて開催するにあたり、大会長を仰せつかった北海道家庭医療学センターの草場鉄周です。
　大会を開催するにあたり、私どもは「地域を支えるための育てあい」をテーマに掲げさせて頂きました。日本の医療・介護の行く末が在宅ケアにかかっていることに異論を唱える方はもはやおられませんが、今後の高齢化の急速な進展と医療及び介護人材の量的・質的な不足が早晩大きな課題として突きつけられることもまた避けられない情勢です。一朝一夕で解決できない「人材育成」にこそ、我々専門職のエネルギーを大きく投じるべき時期が、今来ているのではないでしょうか？
　そうした問題意識のもと、今大会では従来からの在宅ケアを支えるにあたっての様々なテーマに関する実践交流会やシンポジウムはもちろんですが、地域を意識した職種内あるいは多職種間での専門職教育の在り方についてのセッションを数多く提供する予定です。全国或いは北海道の先進事例から学び、互いの取り組みを共有し、地元に持ち帰って実践して頂ければと考えております。
　そして、北海道の秋のさわやかな空気と自然、そして、豊穣に満ちた美味しい秋の食材を楽しんで頂きながら、日頃の疲れを癒しつつも、明日へのエネルギーを心と体に充填して頂けるよう、私たち北海道チーム一丸となって心よりおもてなしさせて頂きます。
　どうぞ多くの仲間をお誘い頂き、北海道にお越しください。お待ちいたしております。